革製品について知っておいてほしいこと

この度は当サイトへお越しいただきありがとうございます。当店で扱う革素材について、皆様にもっと深く知っていただきたく、いくつか大切な情報と取り扱いに関する注意点をお伝えさせてください。

革素材の個性について

私たちが皆様にお届けする革は、食用目的で飼育された動物からいただく副産物です。食肉として命を全うした動物たちの恵みを、私たちは革という形で大切に活用させていただいています。

革は合成素材とは異なり、まさに地球が育んだ天然素材です。そのため、一枚一枚にその動物が生きてきた証ともいえる特有の模様や、個体によって異なる個体差があります。例えば、血管の跡やシワ、小さな傷跡、毛穴の有無などがそれにあたります。これらは決して不良品ではなく、むしろその革が持つ唯一無二の表情であり、世界に一つだけの個性であるとご理解ください。

また、同じ種類の革であっても、鞣しの工程や染色の際に製造ロットによって色味や質感に微妙なばらつきが生じることもございます。これも天然素材であるからこその特性であり、品質には問題ないものです。この「ばらつき」こそが、革製品の魅力であり、使い込むほどに変化する表情と相まって、より愛着が湧く理由の一つとなるでしょう。

革製品を長く愛用するために

個性豊かな革製品を長くお使いいただくためには、以下の点にご注意ください。

◆定期的なケア
革の種類に合わせたクリームやオイルで定期的に保湿することで、革の寿命を延ばし、美しい表情を保つことができます。

普段のお手入れは、柔らかい布で乾拭きをしてあげてください。

数か月に一度、レザーケアクリームを使うと革の保湿と柔軟性を保ち、ひび割れや革の劣化を防ぎやすくなります。

・ケアクリームは無色のものをご使用ください。

・ケアクリームはあらかじめ目立たない場所へ塗ってテストし、問題がないことを確認してください。


※オイル分の多い革などは、ケアクリーム塗布の頻度は少なくて良いものもあります。


◆水濡れにご注意ください
革は水に弱く、シミや型崩れの原因となります。もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で優しく拭き取り、風通しの良い場所で陰干ししてください。
染料使用の製品は色移りを起こす可能性があるため、下記の点にご注意ください。

●水濡れ、湿気

革が水に濡れたり、湿度の高い場所に長時間置かれたりすると、染料が浮き出て他のものに付着しやすくなります。

●摩擦

革製品と衣服などが強く擦れることで、染料が移ってしまうことがあります。特に、淡い色の衣服やバッグなどとの接触にはご注意ください。

●汗

夏場など汗をかきやすい時期は、汗によって染料が溶け出し、肌や衣服に色移りすることがあります。

●他の革製品との接触

異なる色の革製品同士が長時間密着していると、お互いの色が移ってしまうことがあります。



◆直射日光・高温多湿を避ける
色褪せや劣化、カビの原因となりますので、保管場所・保管方法にはご注意ください。
しばらく使用しない場合は、風通しがよく水滴やほこりが付きにくい場所に保管してください。


ハンドメイドのぬくもりと経年変化を楽しむ

生まれたばかりのプラトニカシスタの革製品は、お客様と時を共にして育てられていきます。1年、2年と経つごとにお客様ただ唯一のものになっていきます。その変化を、その時々で、味わいながらお楽しみください。